心臓血管外科では、心臓手術、動脈・静脈の手術前・手術後の診療をおこなっています。ペースメーカーの交換手術や管理、カテーテル治療前後の診療や手術のセカンドオピニオンも対応いたします。
心臓血管外科について
心臓血管外科では、心臓や大動脈、末梢血管の病気など、心臓や血液循環の異常と病気に対し、外科的な治療をおこないます。診察や検査を通じて患者さま一人ひとりの状態を見極めたうえで、適切かつ負担を極力軽減できる治療法をご提案いたします。
心筋梗塞、心筋症、心不全、狭心症、不整脈、心臓弁膜症、先天性心疾患など心臓にかかわる病気、そして大動脈、肺動脈、末梢動脈など血管にかかわる病気は、命の危険に及ぶ可能性が高く、早めの治療が必要です。また、病気の完治そのものは難しくとも、より長く快適な人生を送るために手術が必要になる場合もあります。
わずかな異変でも軽視することなく適切な治療を受け、生活の質を向上させていきましょう。当院がそのサポートをさせていただきます。
心臓血管外科手術の適応疾患
１．心臓にかかわる病気・症状：
心筋梗塞、心筋症、心不全、狭心症、不整脈、心臓弁膜症、先天性心臓病など
心臓の筋肉に血液を届ける冠動脈に動脈硬化がおこり血管げ狭くなると、心筋虚血となり心筋の機能低下につながります。それどころか、心筋梗塞を発症して最悪死亡することがあります。また、弁膜症になると心臓の中で血流が逆流したり、異常な圧力がかかり心臓肥大や拡大につながり、心臓の機能が低下します。心筋症や先天性心疾患でも同様に、放置すると心機能が低下し、重要臓器や全身に充分に酸素化した血液が循環しなくなり、死亡することがあるのです。このような疾患の場合には早期に手術が必要となります。
このような症状がありましたら、是非ご相談ください。
２．血管にかかわる病気・症状：
大動脈疾患、肺動脈疾患、末梢動脈疾患など
大動脈、肺動脈に異変が起きると、息苦しさや動悸、胸の痛みなどの症状があらわれ、安静にしていても苦しい思いをすることになります。また、大動脈の瘤が破裂したり、急性解離するとすぐに手術をしないとほぼ確実に死に至ります。また、末梢動脈により血液の末梢循環が機能しなくなると長時間歩けなくなる「跛行（はこう）障害」が引き起こされ、日常生活で不便なことが増えていきます。いずれにしても生活の質を大きく下げる要因となることから、早急の治療が必要です。
このような症状がありましたら、ぜひご相談ください
- 「息苦しい」
- 「脈が速い、または遅い」
- 「胸が痛い、しめつけられるような感じがする」
- 「突然、背中の痛みを感じた」
- 「のどのしめつけ感がある」
「足がむくむ」
「顔色が悪く、唇が紫色になる」
「すぐに、息切れする」 - 「左の肩から腕に放散する痛みがある」
- 「めまいがする」
- 「少し歩くと疲れてしまい、長時間歩けない」
- 「足の血管にこぶができている」
など、お困りの症状がありましたら、ぜひ当院にご相談ください。
当院の治療法
１．手術療法：
狭くなった血管部分の末梢側をバイパスによって血行再建し血液循環を再びスムーズにするための冠動脈脈バイパス手術、弁の形成術や人工弁置換術の心臓弁膜症手術、人工血管置換などの大血管手術、先天性の根治手術などが主な例です。
２．カテーテル治療：
狭心症や心筋梗塞に対しての治療です。手や足からカテーテルと呼ばれる細い管を通し、狭くなった血管に金属などでできたステントを用いて広げます。
３．ペースメーカー：
脈拍が不安定になる不整脈への治療として、ペースメーカーを植え込んで正常なリズムに整える方法です。ペースメーカーの交換手術は、米国式に当院にて日帰りで行います。これができる施設は都内2ヵ所だけです。
当院だけでなく他の施設で手術された方のペースメーカー管理も行います。
４．セカンドオピニオンとしてのご相談にも応じます：
これから心臓の手術を受ける方に対し、セカンドオピニオンのご相談にも対応しております。手術について不安なことなどありましたら、ぜひお気軽にお話しください。
